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【機械学習・AI】Pythonでのパーセプトロン構築方法
上記のような入力が3次元の単純パーセプトロンをPythonで実装します。下記のようにコーディングしてみましょう。
import numpy as np
import math
#パーセプトロン
#3次元の入力
#1次元の出力
def perceptron(Xn):
# ①重み
Wn = np.array([-0.8,1.2,0.6])
# ②バイアス
B = 0.25
# ③入力値の重み付け(ベクトルの内積で計算) + バイアス
XnWn = np.dot(Xn,Wn) + B
# ④活性化関数で出力(シグモイド関数)を用いて出力
Output = 1 / (1 + math.exp(-XnWn))
return Output
#入力
Xn = np.array([0.2,0.3,-0.1])
#出力
print(perceptron(x))
# 出力結果
# 0.5962826992967878
①重みと②バイアスは任意に設定しています。③入力値の重み付けはnumpyのdot()メソッドで内積計算しています。④活性化関数は今回シグモイド関数を用いました。
パーセプトロンは上記①〜④の組み合わせで成り立っています。上記の記述方法はパーセプトロンの実装概念理解には役立ちますが、今後多層パーセプトロンやニューラルネットワークのように層を多層化していく場合、上記の書き方では効率が悪くなり管理が大変です。そのため後述ではKerasを用いて実装していくことにします。
Kerasを活用する場合、事前にライブラリのインストールが必要です。ターミナル・コマンドプロンプト等を開き、以下を実行しておきましょう。
pip install keras
【Keras×Python】多層パーセプトロンの構築方法
上記のような入力3次元・出力1次元の多層パーセプトロンをKerasを用いて実装します。以下のようにコードを記述してみましょう。
import numpy as np
from keras.layers import Dense
from keras.models import Sequential
#①入力を定義
# 3次元の入力
# 正解ラベルは0か1
X = np.array([
[0.3, 0.2, -1.1],
[0.2, 0.6, -0.9],
[0.4, 0.3, -0.3],
])
y = np.array([0,1,0])
#②インスタンス
model = Sequential()
#③中間層作成
# input_dim(入力の次元):3次元
# units(パーセプトロン数):2つ
# activation(活性化関数0: ReLU関数
model.add(Dense(units=2,activation="relu",input_dim=3))
#④出力層追加
# input_dim(入力の次元):省略(前の層のperceptron数が2つなので自動的に2二次元に決定する)
# units(パーセプトロン数):1つ
# activation(活性化関数0: ReLU関数)
# 出力は1次元
model.add(Dense(units=1,activation="relu"))
#⑤学習方法決定
# loss(損失関数): binary_crossentropy(2分類問題で利用)
# 損失関数を最小化するためのパラメータ最適化アルゴリズム(optimizer):adam
model.compile(loss="binary_crossentropy",optimizer="adam")
#⑥学習
history = model.fit(X,y, epochs=1000)
まずKeras.model.Sequential
クラスをもとにモデルのインスタンスを作成します。
続いてそのインスタンスにKeras.layer.Dense
メソッドで層を追加します。層は引数を用いることで詳細な定義が可能です。最後にcompile()
メソッドで損失関数およびパラメータ最適化アルゴリズムを設定することでモデル定義完了です。あとはfit()
メソッドを用いてモデル学習を行なってみましょう。
各層の重みとバイアスを確認する
作成したモデルにおける各層の重みとバイアスは、下記のようにlayersメソッドで層を指定し、get_weights()メソッドを適用することで確認できます。
# 層を指定し、重みとバイアスの値を確認
# 重み
print(model.layers[0].get_weights()[0])
# バイアス
print(model.layers[0].get_weights()[1])
# 出力結果:1層目重み
# [[-0.68150294 0.87695265]
# [ 1.5706831 -0.8103228 ]
# [-0.11128107 0.57601845]]
# 出力結果:1層目バイアス
# [-0.14229241 0. ]
損失関数の誤差の変化を確認する
構築したモデルの評価では縦軸に損失関数、横軸にエポック数が一般に用いられます。今回簡単ではありますが下記のコードを実行し、エポック数における誤差の推移を確認してみましょう。
import matplotlib.pyplot as plt
%matplotlib inline
#フォントの日本語対応
from matplotlib import rcParams
rcParams["font.family"] = "sans-serif"
rcParams["font.sans-serif"] = "Hiragino Maru Gothic Pro"
loss = history.history['loss']
plt.plot(np.arange(len(loss)), loss, label="訓練用データの誤差")
plt.legend()
plt.show()
【Keras×Python】ニューラルネットワークの実装方法
最後に上記のようなニューラルネットワークをKerasを用いて作成してみましょう。手順は上述の多層パーセプトロンと同様です。以下コードを確認してみましょう。
import numpy as np
from keras.layers import Dense
from keras.models import Sequential
from keras.optimizers import Adam
#①入力を定義
# 3次元の入力
# 正解ラベルは0か1
X = np.array([
[0.3, 0.2, -1.1],
[0.2, 0.6, -0.9],
[0.4, 0.3, -0.3],
])
y = np.array([0,1,0])
#②インスタンス
model = Sequential()
#③1層目
# input_dim(入力の次元):3次元
# units(パーセプトロン数):2つ
# activation(活性化関数0: ReLU関数
model.add(Dense(units=2,activation="relu",input_dim=3))
#④2層目
# input_dim(入力の次元):省略(前の層のperceptron数が2つなので自動的に2二次元に決定する)
# units(パーセプトロン数):2つ
# activation(活性化関数0: ReLU関数
model.add(Dense(units=2,activation="relu",input_dim=3))
#④出力層
# input_dim(入力の次元):省略(前の層のperceptron数が2つなので自動的に2二次元に決定する)
# units(パーセプトロン数):1つ
# activation(活性化関数0: sigmoid関数
model.add(Dense(units=1,activation="sigmoid"))
#⑤学習方法決定
# loss(損失関数): binary_crossentropy(2分類問題で利用)
# 損失関数を最小化するためのパラメータ最適化アルゴリズム(optimizer):adam
# 学習率(lr):0.01
model.compile(loss="binary_crossentropy",optimizer=Adam(lr=0.01))
#⑥学習
history = model.fit(X,y, epochs=1000)
【参考】Keras活用のディープラーニングの学習におすすめな教材
本記事ではKerasによる深層学習プログラミングの解説記事を別途配信しています。合わせてご覧ください。
Tensorflow・kerasで画像認識モデル作成|深層学習×Pythonの畳み込みニューラルネットワーク(CNN)
ディープラーニングの画像認証に興味がある方向けに、Tensorflow(Keras)を用いてモデルを作成する方法について解説します。
【参考】Kerasを用いた深層学習プログラミング
こちらは、Kerasでディープラーニングモデルを構築する方法を詳しく知りたい方におすすめの教材です。
【参考】AI・機械学習における配信情報まとめ
当サイトではAI・機械学習における「基礎」から「最新のプログラミング手法」に至るまで幅広く解説しております。また「おすすめの勉強方法」をはじめ、副業・転職・フリーランスとして始める「AI・機械学習案件の探し方」についても詳しく言及しています。
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【参考】記事一覧
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