【Django】お問い合わせフォーム(forms.py)の作成手順・各種入力機能紹介|PythonでWebアプリ開発#8

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こんにちは、DXCEL WAVEの運営者(@dxcelwave)です!

PythonによるDjangoフレームワークを用いて「フォーム画面を作成する手順」を詳しくご紹介します。本記事を参照いただくことで、基礎的なフォーム画面の作成方法からフォームの入力項目として用いるフィールドの意味まで理解ができます。

目次

お問い合わせフォーム完成イメージ

作成するフォーム画面の完成イメージを示します。入力項目として、「名前」「電話番号」「メールアドレス」「生年月日」「Webサイト」「備考」を検討します。

フォーム画面作成手順

Pythonプログラミングを実施する上で、フォーム画面の作業手順を上図に示します。

まず、①入力項目を定義するためのフォームクラスを作成します。次に、②③では、Webページとして表示するための設定やURL設定を行います。さらに、④では、Webページに表示するフォーム画面をデザインします。

ディレクトリ構成

まず、コーディング対象のファイルとディレクトリ構成を把握しましょう。

抑えるべきは、アプリケーションフォルダ内のforms.py、views.py、urls.pyファイルを画面表示設定として用いること、テンプレートフォルダ内のformpage.htmlファイルをHTML記述として用いることです。

それでは実際に作業に移っていきましょう!

フォームクラス作成:forms.py

forms.pyファイルをアプリケーションフォルダ内に作成し、以下入力します。

from django import forms

#フォームクラス作成
class Contact_Form(forms.Form):
    Name = forms.CharField(label="名前")                    
    Tell = forms.IntegerField(label="電話番号")
    Mail = forms.EmailField(label="メールアドレス")
    Birthday = forms.DateField(label="生年月日")
    Website = forms.URLField(label="Webサイト")
    FreeText = forms.CharField(widget=forms.Textarea,label="備考")

フォームクラスは、forms.Formというクラスを継承して作成されます。具体的に以下のように記載するイメージです。

#フォームクラス作成
class クラス名(forms.Form):
    変数名1 = フィールド
    変数名2 = フィールド
    変数名3 = フィールド

次にそれぞれの変数を定義するために用いたフィールドについて見ていきましょう!

CharField

テキスト入力のためのフィールドです。インスタンス作成時に利用できる引数は、以下を指定できます。

#フォームクラス作成
class クラス名(forms.Form):
    変数名1 = フィールド
    変数名2 = フィールド
    変数名3 = フィールド
引数名 概要
required 必須 or 任意入力項目か定義。(記載例) required = True
required 必須 or 任意入力項目か定義。(記載例) required = True
max_length 最大文字数を指定。(記載例) max_length=100

IntegerField

整数値だけ入力可能なフィールドです。インスタンス作成時に利用できる引数は、CharField同様、「required」「min_length」「max_length」が指定できます。

FloatField

整数だけでなく、少数も入力できるフィールドです。こちらもインスタンス作成時に利用できる引数は、「required」「min_length」「max_length」が指定できます。

EmailField

メールアドレス形式のテキストのみ入力可能なフィールドです。こちらもインスタンス作成時に利用できる引数は、「required」「min_length」「max_length」が指定できます。

URLField

URLを入力するためのテキストフィールドです。こちらもインスタンス作成時に利用できる引数は、「required」「min_length」「max_length」が指定できます。

DateField

日付の形式のテキストのみ入力可能なフィールドです。インスタンス作成時に利用できる引数は、「required」が指定できます。また、日付に関するフィールドはDateField含め以下3種類が存在します。

日時フィールド 概要
DateTimeField 日時・時刻を記載したテキストのみ入力可能。 2021-02-10 12:10:00
TimeField 時刻の形式のテキストのみ入力可能。 12:10:00
DateField 日付の形式のテキストのみ入力可能。 2021-02-10

ImageField

画像ファイルのアップロードに用いるフィールドです。settings.pyファイルにてにてMEDIA_ROOTを事前に指定することで使用することができます。

引数名 概要
upload_to MEDIA_ROOT内のどのディレクトリにアップロードファイルを格納するか定義。 upload_to = “uploaded_images”

FileField

ファイルアップロードに用いるフィールドです。ImageField同様、settings.pyファイルにて事前にMEDIA_ROOTを指定する必要があります。インスタンス作成時に使用する引数は、「upload_to」です。

Webページ表示設定:views.py

続いて、Webページの画面表示の設定を行うために、ビュー関数を作成します。以下のように記載してみましょう。

from django.shortcuts import render
from . import forms
from django.views.generic import TemplateView

class FormView(TemplateView):

    # 初期変数定義
    def __init__(self):
        self.params = {"Message":"情報を入力してください。",
                       "form":forms.Contact_Form(),
                       }

    # GET時の処理を記載
    def get(self,request):
        return render(request, "App_Folder_HTML/formpage.html",context=self.params)

    # POST時の処理を記載
    def post(self,request):
        if request.method == "POST":
            self.params["form"] = forms.Contact_Form(request.POST)
            
            # フォーム入力が有効な場合
            if self.params["form"].is_valid():
                self.params["Message"] = "入力情報が送信されました。"

        return render(request, "App_Folder_HTML/formpage.html",context=self.params)

view関数でフォームクラスを画面表示する際は、GetとPostによる処理を区別して記載することが好ましいです。

例えば上記の場合、「TemplateView」というクラスを継承することで、GetおよびPost関数を作成しているのが特徴です。非常に有用なクラスなため、覚えておくと便利です!(以下コーディングイメージを記載します。)

# TemplateViewクラス呼出
from django.views.generic import TemplateView

class クラス名 (TemplateView):

    def get(self,request):
         """ Get時の処理を記載する"""

    def post(self,request):
         """ POST時の処理を記載する"""

Webページ表示設定:urls.py

次に、URLマッピングを行います。アプリケーションフォルダ内のurls.pyを開き、以下のように記載しましょう。

from django.urls import path
from . import views

urlpatterns = [
    path('formpage', views.FormView.as_view(),name="formpage"),
]

画面デザイン:HTML&CSS

最後にHTMLでフォーム画面を作成します。以下のように入力してみましょう。また、今回CSSのデザインは割愛しています。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja" dir="ltr">
  <head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>Contact Form</title>
  </head>

  <body>
    <h1>コンタクトフォーム</h1>
    <p>{{ Message }}</p>

    <!-- フォームを定義 -->
    <form action="{% url 'formpage' %}" method="POST">
    {{ form.as_p }}
    {% csrf_token %}
    <input type="submit" value="送信">
    </form>

  </body>
</html>

フォームは、formタグ内に{{ form }}という変数形式で記載することで入力項目を呼び出しています。

form action=”{% url ‘formpage’ %}”はフォーム送信先の指定を意味します。urls.pyにて定義したアドレス情報(name=”formpage”)を記載しましょう。

また、CSRF (Cross Site Request Forgeries)対策として、formタグ内に{% csrf_token %}を必ず記載しましょう。CSRFとは「外部から自社サイトへ大量のフォーム送信を行う攻撃」に該当します。

完成したフォーム画面の確認

ターミナルウィンドウを開き、「manage.py」があるディレクトリ上で以下を入力し、完成したフォーム画面を確認してみましょう!

python3 manage.py runserver

ローカルサーバーにアクセスすると、フォーム画面が確認できます。

http://127.0.0.1:8000/App_Folder/formpage

適時入力項目に情報を入力し、フォームが機能するか確認してみましょう。

フォーム画面とデータベースの連携

今回はフォーム画面作成方法と入力項目として定義するフィールドの意味を学習できましたね。次のステップとしては、「フォーム画面で入力した項目を直接データベースに保存できるよう設計する」ことが求められます。以下の記事にてその方法を紹介していますため、是非ご参照ください。

【参考】Djangoの解説記事一覧

最後までご覧いただきありがとうございました。当サイトではDjangoフレームワークを用いた解説記事を多数取り扱っております。次のように体系的に整理しておりますため学習にお役立て下さい。

Django学習に最適!

当サイトが運営するDjango記事一覧

【参考】Pythonでできること・お仕事探し

最後に

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