こんにちは、DXCEL WAVEの運営者(@dxcelwave)です!
- これからプロジェクトを立ち上げる際に必要となるドキュメントについて確認したい!
プロジェクト立ち上げ時に作成する文書一覧
様々なステークホルダーと協力してプロジェクト成功に向かって進むために、プロジェクト立ち上げ段階では、プロジェクト目的の明確化、ステークホルダーの特定、範囲の定義、スケジュール作成、リソース計画、リスク管理、コミュニケーションプラン、契約確認等様々な情報の整理が必要になります。
本記事では、プロジェクト立ち上げ時に作成する次のようなドキュメントについて詳しく解説します。
- プロジェクト概要記述書
- プロジェクト/プロダクトビジョン
- プロダクト・ロードマップ
- プロジェクト憲章
- 前提条件ログ
プロジェクト概要記述書
プロジェクト概要記述書とは、プロジェクトの基本的な情報や目的、スコープ、成果物などを簡潔にまとめた文書です。この文書は、プロジェクトを開始する際に、関係者がプロジェクトの全体像を理解するために使用されます。
記述項目
プロジェクト名と概要 | プロジェクトの名称と簡単な概要 |
---|---|
目的と目標 | プロジェクトの目的や達成すべき目標 |
成果物 | プロジェクトの完了時に提供される成果物 |
スコープ | プロジェクトで扱う対象領域・作業範囲 |
主な作成者
- プロジェクト・スポンサー
プロジェクト・プロダクトビジョン
ビジョンには、プロダクトビジョンとプロジェクトビジョンがあります。
プロダクトビジョン
プロダクトビジョンは、製品やサービスの将来的な姿や、市場で果たすべき役割を描いたものです。このビジョンは、製品開発チームが共通の理解を持ち、顧客に価値を提供するために必要な指針となります。
プロジェクトビジョン
プロジェクトビジョンは、プロジェクトの全体的な目的や期待される成果を描いたものです。ビジョンは、プロジェクトが達成しようとしているゴールを高い視点から示し、プロジェクトの方向性を決定するための指針となります。
主な作成者
- プロジェクト・マネージャー
プロダクト・ロードマップ
プロダクト・ロードマップとは、プロダクトビジョンに行き着くための道筋を指します。これによってステークホルダーは、プロダクト最終系とそこに行き着くための段階的な開発イメージを持つことができます。加えて、現在開発段階にてどの位置にいるのかを知ることができます。
主な作成者
- プロジェクト・マネージャー
- プロダクトオーナー
プロジェクト憲章
プロジェクト憲章とは、プロジェクトの正式な開始を承認するための文書であり、プロジェクトの目的、スコープ、ステークホルダー、役割・責任、スケジュール、ハイレベルなリスク、予算などの基本的な情報を整理した文書です。この文書は、プロジェクトの実行に必要な権限をプロジェクトマネージャーに付与し、プロジェクトの概要と目的を関係者に共有する役割を果たします。
記述項目
プロジェクト名と概要 | プロジェクトの名称と簡単な概要 |
---|---|
成功基準 | プロジェクト終了基準 |
目的と目標 | プロジェクトの目的や達成すべき目標 |
要求事項 | プロジェクト成果に紐づく要求事項 |
成果物 | プロジェクトの完了時に提供される成果物 |
スコープ | プロジェクトで扱う対象領域・作業範囲 |
前提条件 | プロジェクトの成功に必要な前提・仮定 |
制約条件 | プロジェクトを進める上での制約 (予算、スケジュール、リソース、技術的な制約など) |
スケジュール | プロジェクトのスケジュールとマイルストーン |
ステークホルダー | プロジェクトに関わる主要な関係者・組織とその役割や期待 |
プロジェクトマネージャーの権限 | プロジェクトマネージャーの指名、その責任と権限のレベル |
全体リスク | プロジェクト全体にプラス/マイナスの影響を及ぼす可能性のあるハイレベルリスク |
予算 | プロジェクトに割り当てられた予算やコスト見積もりの概要 |
主な作成者
以前はプロジェクト・スポンサーが作成し、プロジェクト・マネージャーの候補者に授与する業務指示書の性格を持っていた文書でしたが、近年は、スポンサーの意向を反映させるようにプロジェクト・マネージャーが作成し、スポンサーの承認を得ることが多くなっています。
前提条件ログ
前提条件ログとは、プロジェクトや計画を進める際に、成功や進行に影響を与えると考えられる前提条件や仮定、制約条件を記録し、管理するための文書です。
前提条件ログには、前提条件と制約条件の両方を含めて管理します。これら条件はプロジェクト計画段階で設定され、プロジェクト実行に伴い変化することがあるため、リスク要因として対処する必要があります。
最後に
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